返却する本があったこともあり、昨日は図書館へ。
まずは澤村伊智さんの『ししりばの家』と三浦しをんさんの『愛なき世界』があるか見てないことを確認。この2冊は予約しないとだめかもな〜と思いつつ、昨日は翻訳小説の気分でした。
(買えばいいのでは?という感じなのだけど、まず図書館で借りるというのが癖になっているタイプなのと、コレクター気質の反対でミニマリストとも違う、厳選したい気質なんです。脱線しました・笑)
NHKのEテレの番組を見たせいか、興味がヨーロッパ方面に向いていたみたい。
しかし、詳しくもなく下調べもしていない私は聞いたことがあるようなといううっすらとした記憶を頼りに、表紙の雰囲気とタイトルと帯の内容で選書!
でもこれ、意外とうまくいくことが多いのですよ。不思議なことに(笑)。
装幀に相性が滲み出ていたりするのかな。
そもそも翻訳小説って、おもしろくないと翻訳されないわけで、すでに一定以上のおもしろさのレベルである可能性が高いし、著者を知らなくても、翻訳者名でこの人が関わっているのなら面白いのでは?みたいな気持ちにもなる。
とりあえず、あまり知らずに借りた著者の方々について一人ずつ簡単にまとめておこうかと。
著者についてもちょっとは知ってから読んだほうが、親しみがわきますし気持ち的に読みやすくなりますからね。
目次
フィオナ・マクファーレン|Fiona McFarlane
1978年生まれ。オーストラリア、シドニー出身。
シドニー大学で英文学を学び、ケンブリッジ大学で文学博士を取得後、テキサス大学オースティン校で学ぶ。
2013年に出版されたデビュー作『The Night Guest』で ニューサウスウェールズ州首相の文学賞でVoss Literary PrizeとUTS Glenda Adams Award for New Writingを受賞。 Miles Franklin Award、The Stella Prize 、 Guardian First Book Awardで最終候補に選ばれる。
『The Night Guest』は19カ国・15ヶ国語で翻訳されている。
『The Night Guest』って借りてきた『夜が来ると』のことです。
日本では早川書房から出ているのですが、まず装画の雰囲気に引き込まれ、帯の言葉に引き込まれ、調べてみたら賞もたくさん受賞されているそうで、Miles Franklin Awardはオーストラリアで最も名誉ある文学賞だそうです。デビュー作で最終候補か〜!
ガブリエル・ゼヴィン|Gabrielle Zevin
1977年生まれ。アメリカ、ニューヨーク市出身。
ハーバード大学でアメリカ文学を専攻し学位を取得。
ティーン・エイジャー向けの作品も書いており、脚本も手がけている。
2007年発表の『Memoirs of a Teenage Amnesiac』は、堀北真希さん主演の日本映画『誰かが私にキスをした』の原作。
2014年、『The Storied Life of A. J. Fikry』がニューヨークタイムズのベストセラーリストに入る。全米インディーズベストセラーリストの1位を獲得し、世界的ベストセラーとなり、30カ国語以上に翻訳されている。
2016年、『The Storied Life of A. J. Fikry』の翻訳版『書店主フィクリーのものがたり』が、第13回本屋大賞、翻訳小説部門第1位に選ばれる。
今回借りた『書店主フィクリーのものがたり』は、本屋大賞の翻訳小説部門第1位だそうなので、間違いなく面白いでしょう。日本で映画化された作品もあり、日本でも好まれる作家さんなのかもしれませんね。
ちなみにこのようなバックグランドの方でもあるそうです。
母親が韓国人、父親がロシア系ユダヤ人という異色の家庭で、非典型的な世界観が身についたという。「このような背景が役に立ったと思うのは…。いろいろな人に共感できることです」。
By the Book: Gabrielle Zevin
ポール・オースター|Paul Auster
1947年生まれ。アメリカ、ニュージャージー州出身。
コロンビア大学で文学を学び、修士号取得後にフランスへ。その後1974年に帰国。
1985年から1986年にかけて発表した、ニューヨークを舞台にした『ガラスの街』、『幽霊たち』、『鍵のかかった部屋』をまとめた「ニューヨーク三部作」(1987年)で注目を浴び、以降アメリカ文学を代表する作家となった。
2017年の『4 3 2 1』は同年のブッカー賞の最終候補作となる。
著名な方ですが読むのは初めて。
日本でもたくさん翻訳されていて、図書館にもいくつか作品がおかれていましたが、その中でも新しいもの(本国出版2010年、日本での出版2020年)を選んでみました。帯と装画もよかったしね(笑)。
さて、昨日借りた翻訳小説の著者たちについて、おぼろげながらプロフィールを確認できたように思います。
『夜が来ると』を昨夜少し読みはじめ、すでに面白い感じがしたのですが、ますます楽しみになってきました♪