劉慈欣(りゅう・じきん/リウ・ツーシン)さんの『三体』を読みました。
2019年時点で全世界累計発行部数2900万部を記録、20カ国以上の国で翻訳されている大人気の作品です!
実は一度挫折していたりするのですが(笑)さて今回は……。
三体|作品紹介
オバマ、ザッカーバーグ激賞 シリーズ合計2100万部突破、現代中国最大のヒット小説
尊敬する物理学者の父・哲泰を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は惑星〈三体〉の異星人に届き、驚くべき結果をもたらす。現代中国最大のヒット小説にして《三体》三部作の第一作
三体 | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
■著者・劉慈欣とは?
劉慈欣は1963年生まれ。発電所で働くかたわら、趣味でSF短篇を書き始め、雑誌〈科幻世界〉に『三体』を連載、2008年に単行本として刊行。それが大ブレイクし、現代中国を代表する作家のひとりとなりました。
くわしくは立原透耶氏による『折りたたみ北京』解説をどうぞ。
劉慈欣『三体』ついに2019年早川書房より刊行決定
三体|感想
実は一度挫折している『三体』に再トライしてみました。
世界中で大人気のSF小説ですし、SF好きというわけでもない私ですらやはり気になってしまい、今度は焦らずのんびり読んでみることにしたところ……。
なにこれ面白い!
と思いました、今さら(笑)。あれ、なんで1回目挫折しちゃったかな?という驚き。
物語の歯車が回り始めるまでは、とっつきづらいというか、中国の歴史と政治事情に疎いし、科学的なものにもとんと疎いし……と取り残されてる感がすごかったのですが、今回は多少ググってみたり、まあわからなくても大丈夫と自分をなだめたりしながらなんとか半分位読んだところで急速に面白くなりました〜!(パチパチ)
あんまり内容を詳しくいうのもアレなのですが、自分のための感想なので多少触れつつ。
内容がゲームを飛び出してからの面白さよ!
葉文潔のやったことの大きさよ!
まさかここまでスケールの大きい話だとは思っていなかったので、読み終わってワクワクが止まりません。
ここまでのスケールって、SFファンタジーならあり得ますけど、現実と多少リンクさせて展開していくとスケール感が際立って子供みたいに世界観に圧倒されるのと同時に、まったく先の読めない無防備な心境に読書ってやっぱり面白いし、作家ってヤバいなと思いました(笑)。
確かに、このレベルで問題が起きていれば、オバマ大統領も目の前の問題が多少は小さく感じるでしょうね!(どっかのインタビューで読んだ)
シリーズ1冊目はまだまだ接触したに過ぎないのに、この面白さなのでこの後どんな物語が展開され、どんな心境で読むことになるのか……楽しみすぎますね。夫がわりとこの本の内容に出てくる分野に明るいので、ぜひ読んでみてほしいのですが、文庫本が出たら読むと言っていました(笑)。
早く読んで解説してほしいなと思いつつも、いつか感想を聞くのが楽しみです!