こんにちは、楓*(@kaede_twi)です♪
この記事では、映画『最強のふたり』のネタバレなしのあらすじと、ネタバレありの感想を自由に綴っています。
『最強のふたり』は、2012年に公開されたフランスの映画で、日本で公開されたフランス語映画の中で歴代1位(2013年現在)と言われていて、本国では2011年の興行収入No.1を記録しました。
首から下が麻痺した大富豪と、ひょんなことから彼の介護人となったスラム街出身の男のユーモア溢れる友情を描いています。
『最強のふたり』は2020年5月現在、Amazon プライム・ビデオの見放題作品となっているので会員の方はお見逃しなく♪
目次
『最強のふたり』ネタバレなしのあらすじ
事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。
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正反対のふたりの出会い
パラグライダーの事故で首から下が麻痺し、身体が不自由なフィリップは自分の介護人を探していた。
大富豪のフィリップのもとに様々な候補者が訪れる。
介護の知識がある者、障害を同情する者……何人も会うがフィリップが気にいる人物はなかなか現れない。
そんななか品のいい邸宅にスウェット姿のふてぶてしい態度で現れた男の名はドリス。
彼は介護人になる気などまったくなく、目的は失業手当のための不採用通知。
そのためフィリップや秘書に気遣うこともなくあくまで自由に振る舞う。
そんなドリスの態度に興味をひかれるフィリップ。
フィリップの介護人となるドリス
それまでどこか腫れ物をさわるように扱われていたフィリップにとって、ドリスの反応は新鮮なものだった。たとえそれが驚くぐらい失礼(ときに差別的ですらある)であっても。
周囲の反対を押し切り介護の経験も知識もないドリスを1ヶ月試用期間として雇うことにするフィリップ。
一方ドリスは突然決まった新たな仕事と、豪邸に与えられた自分のための部屋に驚いていた。
介護経験のないドリスはひとつひとつ仕事を覚えていくが、少々雑だし、同僚たちへの絡み方も雑(笑)
しかし、彼の同情のない正直で素直な態度にフィリップは信頼を寄せるようになる。
◇ ◇ ◇
ドリスが介護人となってしばらく、フィリップに文通相手がいることを知る。
フィリップが自分で書くことはできないので、手紙の文面を言うと秘書がそれを書き写す。
フィリップの古風でロマンチックな文章に茶々をいれるドリス。
しかも文通相手の手紙を手に取ったドリスが電話番号を見つけてしまう。
手紙より直接話したほうがいいと、軽いノリで、しかし強引に電話をかけ始める。
自分が障害者であることを明かしていないこともあり、焦るフィリップ。
仕方なく電話に出ると、フィリップの心配するようなことにはならず、頻繁に電話するような間柄となる。
やがてふたりは実際に会う約束をするが……。
また、ドリスの実家では弟が問題を抱えているようだ……。
『最強のふたり』の情報
『最強のふたり』ネタバレありの感想
フィリップがドリスに見せた新しい世界
絵画の値段を理解しない、オペラでは爆笑、クラシックはCMで流れているものを中心に反応……(笑)
当初はフィリップの趣味に付き合うたびに、とことん馬鹿にしていたドリスですが、最終的に抽象画を描き始めていましたね(笑)
絵を描くなんて考えたこともなさそうな、あのドリスが……。
口は悪く、失礼極まりないドリスですが、人としては本当にいいヤツなんですよね。
兄妹の心配をするし、誰に対しても同じ態度だし、たぶん罪を犯したのも家族のためなのでは?
フィリップの娘のボーイフレンドのところにも行ってくれましたしね(笑)
何よりこの物語ではフィリップへの対応に変な特別感がないのがドリスのいいところ。
可哀想とか、助けなくちゃとか、フィリップからすると対等な感じがしないし、かといってロボットのようにやってほしいわけでもないはず。
ひとりの人として、別け隔てなく(失礼に 笑)対応したのがドリスでした。
そんな彼が、自分を表現する自分だけの世界が持てるようになったことは、きっとドリスのこれからの人生を必ずや豊かなものにしていくと思います。
ドリスがフィリップを新しい世界に連れ出す
お金持ちのフィリップは、お金で解決するものに関しては障害の有無に囚われず自由に活動していました。
ただし、お金で解決できないものは……。
家族や恋愛、そういったお金が通用しないものに対しては、彼なりに関わろうとしていましたが、なかなか自分の世界から飛び出すことができないでいました。
そんなフィリップを周囲の人は気づきながらもなかなか指摘できないでいたのでしょう。
文通の代筆をしていたマガリーなんかは、きっと早く電話しろと思っていたはず(笑)
ただ、障害を持っていることに対しての想いを感じ取っているマガリーやイヴォンヌには口に出せなかったのでは。
そんな状況のなか、ドリスはあっさりやってのけました。
ただし、初回は怖気づいたフィリップが約束の前に帰ってしまうのですが、最後に無事に会えていましたね!
かけがえのない存在となったふたり
せっかく良い関係を築き始めたところで、ふたりのコンビは一時解散。
それからのフィリップの様子は切なかったですね。
フィリップをひとりの人間として、友人のように接してくれたドリスの凄さ。
まさかドリスがこんなにもフィリップの人生に影響を与えていたとは。
喪失感もあり、自暴自棄な感じにもなっていましたね。
当初、影響を与えられていたのはドリスの方だと感じていましたが、お互いに自分の人生にとってかけがえのない存在(特にフィリップにとって)となっていたのですね〜!
『最強のふたり』まとめ
立場を超えた温かい友情に、ユーモアたっぷりのエピソード、主演のふたりの素晴らしい演技。
『最強のふたり』は個人的に邦題がちょっとダサいなと思っているのですが(笑)本当にいい作品です!
ちなみにこの映画は実話がもととなっています。
2019年には『THE UPSIDE 最強のふたり』としてハリウッド・リメイクもされていますし、間違いなくオススメの作品なのでぜひ観てみてほしいです♪
また、立場を超えた友情の物語が好きな人にはこちらの作品もオススメです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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