この記事では、
2018年7月16日(月・祝)中央アルプスの木曽駒ヶ岳登山
についてお話ししたいと思います。
木曽駒ヶ岳はロープウェイによって2,612mまで上がれて、
下車してすぐ、目の前に(高山植物の)お花畑が広がるという、
登山をする人も、しない人も高山の自然を簡単に楽しめる魅力的な山です。
今回はロープウェイを使って木曽駒ヶ岳を登頂する、
比較的楽チンな山登りをレポートします。
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目次
木曽駒ヶ岳の基本的なデータ
中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳は、
東京方面からも名古屋方面からも比較的アクセスがよく、
1967年にできた駒ヶ根ロープウェイによって、
7分30秒で1,662mのしらび平駅から
2,612mの千畳敷駅まで上がることができるということで、
人気の観光地でもある山です。
名称(略称) | 木曽駒ヶ岳(木曽駒) |
標高 | 2,956m |
山脈 | 木曽山脈(中央アルプス) |
位置 | 長野県木曽郡・上伊那郡 |
木曽駒ヶ岳に登るには、
高速バスや電車、車を使って駒ヶ根市内を目指し、
菅の台バスセンターへ行き、
そこからバスかタクシーでロープウェイのしらび平駅へ向かいます。
菅の台バスセンターより先はマイカー規制になっています。
観光地なので、シーズンに混雑には要注意です。
ツアーで訪れる方もたくさんいます。
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木曽駒ヶ岳の登山レポート
それではここから木曽駒ヶ岳の登山レポートをお送りしたいと思います。
今回のルート&コースタイムはこんな感じ
千畳敷駅 07:45
乗越浄土 08:35
宝剣山荘 08:55
中岳山頂 09:15
駒ヶ岳頂上山荘 09:40
木曽駒ヶ岳山頂 10:00
(昼食)
駒ヶ岳頂上山荘 11:20
宝剣山荘 12:10
乗越浄土 12:15
(寄り道)
千畳敷駅 14:45
まずはロープウェイでお花畑広がる千畳敷カールへ
順調にしらび平駅まできた私たちは、
定員61名、運転時間7分30秒、
高低差950mという高低差日本一の駒ヶ根ロープウェイで、
日本最高所駅の千畳敷駅を目指しました。
これに乗りました。意外と小さめ。
一気に雲の上まで上がります。
千畳敷駅の気温はなんと19℃!
この日の名古屋の最高気温は38℃、駒ヶ根の最高気温は35℃だったので、
7分30秒で楽園のような涼しさに。
ただし日差しは強いので、
山に登らない場合も帽子や日焼け止めは持っていきましょう、
駅を出てすぐ横に駒ヶ岳神社があります。
安全を祈願して出発しました。
千畳敷カールは、お花畑の周りを1周45分の遊歩道が設けてあります。
遊歩道とは行っても、
山の上なので、高低差のある場所、歩きにくい場所が多くあるので、
山に登らない人でもスニーカーがオススメです。
前を向いても、
後ろを振り向いてもきれい。
雪渓も残っていました。
山の上でお花畑と言われている場所は、
平地のように、お花が主役となって咲き乱れているような感じではありません。
広がる緑の中に、高山植物が群生している感じです。
高山植物が咲き乱れる八丁坂
八丁坂分岐で、山に登る人と遊歩道を1周する人とで分かれます。
ここからは岩や大きめの石が多く歩きづらくなってくるので要注意です。
傾斜のある場所も多く歩くのは大変ですが、
高山植物をたくさん見られて楽しい場所でもあります。
高山植物が好きな夫は、
ポケット高山植物事典をせっせとめくっていました。
色別のタイプが探しやすそうですね。
ミヤマキンバイとシナノキンバイとミヤマキンポウゲが多く咲いているのですが、
だいぶ混乱しました、名前が似てて(笑)
これはハクサンイチゲかな?
これはミヤマキンポウゲかな?
八丁坂の雰囲気はこんな感じです。
これでもシーズン中の休日にしては、
人は少なめなんだろうと思います。
向こうの赤い建物のあたりが千畳敷駅です。
木曽駒ヶ岳山頂へ
八丁坂を登りきると乗越浄土に到着します。
突然平坦な開けた場所になります。
私たちは写真左の宝剣岳・中岳・駒ヶ岳方面へ。
乗越浄土から見える風景はこんな感じ。
ここから先は稜線歩きとなるので、
視界がずっと開けているので気持ちがいいですよ。
振り返ると宝剣山荘が見えます。
乗越浄土から宝剣山荘を通過し、中岳山頂に到着です。
2,925mなので駒ヶ岳と29mしか違わないんですけど、
ここからまた下り、木曽駒ヶ岳山頂に向かいます。
青い屋根は木曽駒ヶ岳頂上山荘です。
木曽駒ヶ岳は山小屋が多いので安心感がありますね。
中岳から駒ヶ岳山頂へは約30分。
途中、高山植物などを楽しみながら進みます。
コマクサが咲いていました。
このピンクのは松の雌花です。
スタートから2時間15分ほど経った頃に木曽駒ヶ岳登頂です。
今回は2,612mまでロープウェイで上がってきているせいか、
だいぶ体力に余裕がありました。
お天気が良かったので、北アルプスの槍ヶ岳も見えました。
だいぶ見づらいのですが、
真ん中より少し右にとんがった山がありあます。
それから御嶽山も間近に見ることができました。
2014年9月27日の噴火後、現在も九合目付近で入山規制続いているそうです。
現在は噴火レベル1まで引き下げられているそうですが、
火口付近での突発的な噴火や、登山道の荒廃などの影響があるとのことです。
頂上にも駒ヶ岳神社があります。
伊那側と木曽側、それぞれにお社があります。
キレイな風景なを望みながら、早めのお昼ごはんにしました。
こんな風景を見ながらだとコンビニごはんもごちそうです。
難所ありの表示あり。慎重に中岳の巻き道を進んでみる
頂上でお昼ごはんも食べ、ゆっくり休んだあとは下山することになるのですが、
駒ヶ岳頂上山荘へ寄り道。
さっきまで休んだばかりだし、
おひるごはんを食べたばかりなのですが、
気になるノボリが。
山小屋でクレープを売っているの、初めてみました。
頂上山荘の受付に行くもクレープは見当たらず。
小屋の人に聞いたら、後ろの冷蔵庫から出してくださいと言われました。
それがこちら。
アイスのクレープ、チョコバナナでした。
暑かったので美味しかったです。
夫と半分こしましたが、デザートはやっぱり別腹でしたね(笑)
無事に気になっていたアイスを食べたところで、
中岳にもう一度登るのではなく、
巻き道を行くことに。
この巻き道、難所ありとの表記が。
難所のレベルがわからないので、ちょっとこわい気もしましたが、
注意して進むことに。
振り向くとこんな感じ、
なだらかな崖に沿って、巻き道が始まります。
様々な形の大きな岩がありました。
この巻き道、なかなか眺めがよくて気に入りました。
このロープがある付近は、手を使っ登ることになります。
このあたりが難所です。
人によって感じ方は違うのであくまで私の感想ですが、
メジャーどころで例えると、
北アルプスの涸沢まで行ったことがある人なら気にならない道だと思います。
三点支持をしながら確実な足元を確保して登っていく経験があれば大丈夫です。
手を使わなくても登れる、
少しつまずくことがあっても大丈夫という感じの山の経験だけだと、
ちょっとこわく感じるかもしれません。
落ち着いて登れば問題ないのですが、
登り方に失敗したり、つまずいたりすると滑落の可能性は大いにあります。
とはいえ、北アルプスだと注意の看板すらなさそうな感じではありました。
この巻き道を進むことで、
山頂に登らなくて済むので楽チンでした。
巻き道から再び行きに通った道に戻り、
来た道を戻ります。
八丁坂まで戻ったところです。
帰りは高山植物を満喫できるよう、
ときどき立ち止まって、ゆっくり進みました。
タカネスミレかキバナノコマノツメかな
シナノキンバイかな?
見逃している人多し。キレイで冷たい小川あり
遊歩道まで戻ってきた私たちは、
行きとは反対側を半周して戻ることに。
このみんなが写真を撮っている看板のある広場。
この広場の脇に、水源のある場所にいけると書いてある看板がありました。
人がいるわりに、
その道に入っていく人の量は少なめでしたが、
川とか水がある場所が大好きなので、迷わず行くことに。
これが大正解でした!
こんな景色が見ながら進むと、小川が見えてきます。
この透明感。
雪解け水なのですっごく冷たいです。
手を数秒いれただけで冷え切ってしまう感じ。
記事内の写真は一番はじめのタイトルの入っている写真以外は、
iPhoneで撮った写真を加工せずに使っています。
そのためなかなか伝わりづらいかもしれないのですが、
この浅い小川、実際に見ると透明の水がうっすらと緑色に見えるのです。
本当にキレイなので、
千畳敷カールに来た際にはぜひ立ち寄ってみてほしいです。
ロープウェイのパンフレットにも、
登山のときに使うエアリアマップにも詳しく載っていない場所なので、
スルーしてしまいそうですが、思い出していただけると嬉しいです!
このあとロープウェイで下りるまでは、
のんびり千畳敷駅に併設している2612cafeでお茶をしたり、
もう一度剣ヶ池を見にいってみたり。
標高2,612mにあるカフェ2612cafe
アイスが好きなのでまた食べちゃいました。
カフェのオススメはコーヒーでしたけど(笑)
こちらの池、
しばらく見ていると、池の底から泡がぶくぶくと。
どうやら水が湧いているようでした。
山と池、とってもキレイな風景でした。
このあと、帰りは30分くらい千畳敷駅で並び、
ロープウェイで無事下山しました。
15時半くらいに下についたので、
トータルで7時間くらい山の上で遊べました。
下山後の温泉はこぶしの湯へ
下山後は、いちばん近くにあるのはこまくさの湯でしたが、
私たちは車で少し移動し、露天こぶしの湯に行きました。
私たちはこちらの、露天こぶしの湯へ。
露天こぶしの湯 | |
営業時間 | 10:00〜21:00 |
休館日 | 第2・第4木曜 ※7月は第2木曜のみ ※8・9月は無休 ※定休日が祝日の場合は翌平日が休館日 |
利用料 | 大人 610円・小人(小学生) 300円 |
ここは家族旅行村というキャンプ場の中にある温泉で、
車でないと来られません。
そのためバスで行けるこまくさの湯よりは利用者は少なそうです。
ただ小さめではあります。
露天や檜風呂が楽しめ、疲れが癒されました。
登山のあとの温泉はやっぱり最高です!
温泉のあとは手打ち蕎麦処 なごみへ
温泉のあとは、駒ヶ根市内にある手打ち蕎麦処 なごみへ。
駒ヶ根はソースカツ丼などもご当地グルメとして有名なのですが、
今回はお蕎麦が食べたいということで、お蕎麦屋さんにしました。
手打ち蕎麦処 なごみ | |
営業時間 | 11:00〜20:00など、サイトにより異なる |
定休日 | 水曜日など |
駐車場 | 11台 |
参考HP | facebook、食べログ、信州駒ヶ根ガイド |
駒ヶ根産黒ごまそば、1,200円をいただきました。
ひとくち目はなんと塩でいただきます。
蕎麦自体の美味しさに自信があるということですね。
塩でいただくのも、黒ごまがすごく濃いつけだれでいただくのも、
どちらも美味しかったです。
夫は天もりの十割そば、1,700円を。
こちらも美味しかったと言っていました。
十割がいただけるのは、蕎麦好きの人には嬉しいですよね。
ちなみにソースかつ丼や、ソースカツ丼と蕎麦のセットもありました。
美味しいお蕎麦をいただいて、今回の登山はおしまい。
名古屋に帰るべく、出発しました。
木曽駒ヶ岳登山のまとめ
木曽駒ヶ岳は観光地でもあるので、
混雑具合によって登山の行動時間が変わってしまうため、
気軽に行けるわりに、実は計画が立てづらい面がありました。
山小屋も多いので、
その場で考えながら進んでもどうにかなるとは思いますが、
9時までに上に行けたらこのあたり、
10時までに上に行けたらこのあたり、
といった具合に、何パターンかざっくりと想定しておくことをオススメします。
体力的にはロープウェイがあるため、余裕のある登山を楽しめます。
本格的な登山を始めたばかりの人、
久しぶりの登山の人、
今回は気楽に高めの山に行きたい人なんかにもいい場所だと思います。
私は高山植物が好き & 気楽に行ける高い山大好きなので、
確実にリピーター決定です!
こちらのマンガのなかで、
木曽駒ヶ岳登山の様子が楽しく描かれています。
最後までお読みいただきありがとうございました。