こんにちは、楓*(@kaede_twi)です♪
この記事では『グリーンブック』の作品紹介やネタバレありの感想・レビューについて書いています。
『グリーンブック』は2019年アカデミー賞の作品賞・助演男優賞・脚本賞を獲得した作品です。
🏆🏆🏆#アカデミー賞 速報🏆🏆🏆#グリーンブック 🌟🌟🌟
作品賞を獲得いたしました!!!!#Oscars pic.twitter.com/aVEzTdYbeo— 映画『グリーンブック』公式 (@greenbook_jp) February 25, 2019
トニーとシャーリーを演じるのは、二度アカデミー賞®ノミネートされたヴィゴ・モーテンセンと同賞を受賞したマハーシャラ・アリ。二人の幸せな奇跡の物語を観る者の心にまっすぐ届けてくれる。
監督は『メリーに首ったけ』などコメディで知られるピーター・ファレリー。キャリア初の感動作を傑作に仕上げた。
異なる世界に住む二人の壮大なズレに笑い、ツアーの本当の目的に胸を熱くし、極上のラストにスタンディングオベーションを贈らずにいられない、痛快で爽快、驚きと感動の実話!
目次
『グリーンブック』作品の紹介
グリーンブック|あらすじ
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。
作品名となっている「グリーンブック」とは、
1936〜1966年、毎年出版されていた黒人を対象とした旅行ガイドです。
黒人でも利用できる施設の情報や、
日没後の外出を禁止する法律などについてまとめてありました。
差別に基づくこれらのルールによる逮捕や暴力を避けるために必要とされていました。
このガイドブックを片手に、
彼らのディープサウスへの旅が始まったのでした。
グリーンブック|キャスト
2019年引っ張りだこ!オスカー俳優マハーシャラ・アリに迫る #マハーシャラアリ #グリーンブック https://t.co/R7oHeottQV
— シネマトゥデイ (@cinematoday) March 4, 2019
トニー・“リップ”・バレロンガ/ヴィゴ・モーテンセン
ドクター・ドナルド・シャーリー/マハーシャラ・アリ
ドロレス/リンダ・カーデリーニ
役名/俳優名となっています。
この映画は実話のため、この3名は実在します。
ヴィゴ・モーテンセンは『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役で高い人気を得ました。
マハーシャラ・アリは『ムーンライト』でアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
グリーンブック|スタッフ
アカデミー賞作品賞「グリーンブック」監督、差別表現を逃げずに描いた“信念” #グリーンブック #ピーターファレリー #ビゴモーテンセン #マハーシャラアリ https://t.co/TG35gqlzai
— 映画.com (@eigacom) March 5, 2019
監督/ピーター・ファレリー
脚本/ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー
音楽/クリス・バワーズ
監督はコメディの名手・ピーターファレリー。
脚本にはニック・バレロンガ本人が参加しています。
また、劇中の音楽を担当するのは若き天才ピアニストで、シャーリーと同じような肩書をもつバワーズが担当しています。
グリーンブック|作品情報
『グリーンブック』私の感想(ネタバレあり)
全体的にユーモアたっぷりで、
トニーとシャーリーの車内でのやりとりなんかは、
本当におかしかったですね〜!
特にフライドチキンを戸惑いながら食べるシャーリーが堪らなかったです(笑)
そんな笑いの溢れるストーリーの中で私が印象に残っているのが、
孤独を指摘されたシャーリーが
雨の降りしきる中、
車を降り自身の葛藤を叫ぶシーン。
矛盾に満ちた社会で、
自分のために自分をごまかさなければ演奏ができない辛さ。
その孤独。
ずっと我慢していたシャーリーの魂の叫びが痛かった。
一方トニーは、
当初の黒人の使用したグラスを捨てるような、
偏見と差別に満ちた価値観から脱却していく。
黒人としてではなくシャーリー自身を見ることで、
社会のおかしさに気がつき、
今まで日常的にあった家庭内のやりとりの中でさえ、
差別を指摘するようになる。
そして最後のシーンへ。
孤独だったシャーリーがトニーの家へ向かう。
そこでこれからもてなすことが予想できる家族の様子と、
すべてお見通しだったドロレスからの温かいハグ。
ディープサウスの強烈な人種差別のなかで醸成されてしまった価値観に振り回される人たち。
そんな中でも本当にその人自身を見つめれば、
それがどんなにおかしい、くだらないことなのか、
同じ人間ならわかるはずなのだということをしっかりと描いてくれました。
甘すぎる描き方、大衆的すぎる描き方かもしれないけれど、
ユーモアがあってこそ人種差別に特に興味を示さない人や子どもたちが自然とこの作品を観て、
楽しみながら人と人がわかり合うことの喜びを伝えてくれるのだと思います。
優しい余韻の残る作品でした。
グリーンブック|まとめ
小さな子から大人まで誰もが楽しめるユーモアや音楽的な楽しさもあり、
なおかつ人種差別のおかしさや悲しさも見せてくれる豊かな作品です。
観た後は少し気持ちが温かくなるような作品なので、
まだ観ていない人にはぜひ観てほしいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!