こんにちは、楓*です♪
この記事は、柳沢小実さんの著書『スカンジナビア・ノスタルジア』(PHPエディターズ・グループ、2005)を読んで私が感じたことや、考えたことをまとめたものです。
柳沢さんは暮らしの工夫の提案や商品開発なども手がけるエッセイストです。 (オフィシャルサイト、インスタグラム)
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(前略)それはマーケットの帰りに通り抜ける公園だったり、木の窓枠が味わい深いカフェだったりと様々。普通の毎日のなかにこそ、光るものを見つけたい。
引用:『スカンジナビア・ノスタルジア』 (柳沢小実著、PHPエディターズ・グループ、2005)p.31
この本では、柳沢さんが1ヵ月をかけてめぐった北欧での旅を通して気がついた、暮らしへの想いが綴られています。
デンマーク、スウェーデン、フィンランドと国ごとの旅の様子が描かれていますが、それぞれの国の日常の風景から自分の日常を見つめ直しているような感じがして、私にとっては旅の本というよりは暮らしの本かなと思っています。
そもそもこの本には地図にあたるものはないし、散歩していて偶然出会えたような小さなお店がとりあげられている場合が多く、今となってはもう存在するかもわかりません。
それでも、そのお店に出会ったことで生まれた感情は繰り返し読んでも新鮮で、それぞれの国の印象的な日常を写真を撮るようにキレイに切り取っているように思います。
とはいえ、この本が旅の参考にまったくならないのかというとそんなことはなく、フィンランド編で惹かれたものの見出しをご紹介します。
サンドイッチでピクニック 教会巡礼 アアルト建築散歩
引用:『スカンジナビア・ノスタルジア』 (柳沢小実著、PHPエディターズ・グループ、2005)目次より抜粋
「サンドイッチでピクニック」では小さな小島にあるセウラサーリ野生博物館でのピクニックの様子が。
「教会巡礼」ではフィンランドのミュールマキ教会をはじめ、旅先で足を運んだ教会の話が。
「アアルト建築散歩」では見出しのとおりアアルトの建築やデザインを楽しみながら過ごす散歩の様子が描かれ、旅先での過ごし方として参考になるし、フィンランドに行った際には私も足を運びたいと思いました。
何度も繰り返しこの本を読んでいて、私自身も暮らしの見つめ方について思うところがありました。 それは、旅先で心惹かれる何かに出会おうとするような気持ちで、日常を過ごすことができたらいいなということ。 それから、旅に出て誰かの日常を見ることで自分の日常を再発見するということ。
好きな人を自然と目で追うように、わたしの心は美しい風景に常に焦点を合わせています。
引用:『スカンジナビア・ノスタルジア』 (柳沢小実著、PHPエディターズ・グループ、2005)p.138
この本にあるように、日常の風景を旅先で過ごすときの熱心さで見つめていけたらと思いました。 たまに読み返し、日常を見つめなおすきっかけをもらう大切な本です。
最後までお読みいただきありがとうございました!