白山|ご来光と登拝の美しき活火山へ

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白山|ご来光と登拝の美しき活火山へ

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この記事は、2019年7月20日(土)から21日(日)にかけて、
日本三霊山のひとつである白山に行った際の記録です。

なかなか梅雨が明けず、
しびれを切らして雨と雲に包まれているであろう山に行ってしまった感じです(笑)

天気予報によると、
このタイミングでならご来光が見られる可能性もありそうだったので決断してしまいました。
縦走中などでない限り、基本的に雨の山登りは決行しないタイプなのですがね!

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【白山】駐車場、ルート、タイムスケジュール

私は名古屋に住んでいるため、
比較的はやく登山口にたどり着け利用者の少なそうな(人の少ない山道が好きなのです)、
岐阜県にある平瀬道を利用しました。

ちなみに、8割以上の方が砂防新道から登られるそうです。
こちらは石川県側から登るルートで、白山への最短コースであり水やトイレなども随所にあるとか。(昭文社/山と高原地図『白山』より)

【白山】駐車場

駐車場は大白川駐車場を利用しました。

登山口の近くにあって、目の前には白水湖が広がります。
比較的大きな駐車場で公衆トイレもあります。

私たちは朝の8時くらいに着いたのですが、
雨が降っていて登山客は少なく駐車場にはアキがありました。

お天気の良い週末なら埋まってしまいそうな規模かなと思います。

【白山】今回のルート

平瀬道は岐阜県側から登るルートの中では一般的なコースで、
かなりしっかりと管理・整備されていました。
さすが国立公園という感じ!
(ここのところハマっている国定公園である鈴鹿とはちょっと違う感じ。あれはあれでいいんですけどね 笑)

歩きやすく危険なところはほぼなし。
雨の日に登山するには登りやすくてよかったです。

ただし、1200mほど自力で上がる&整備されているがゆえの階段の多さで、
なかなかハードなルートです!

【白山】タイムスケジュール

1日目(2019年7月20日・土)
登山口 8:30

大倉山 11:00

避難小屋 11:15

白山室堂 13:45

2日目(2019年7月21日・日)

ご来光・お池めぐり
白山室堂 4:10

御前峰 5:20

お池めぐり

白山室堂 7:00

下山
白山室堂 9:00

避難小屋 10:30

大倉山 10:40

登山口 12:20

白山】登山レポート・下山後の温泉

登山の様子を写真とともにレポートしていきたいと思います。
ちなみにお天気は、
1日目は雨(風はほとんどなし)、2日目は曇り(風が少し)という感じでした!

下山後の温泉をいつも楽しみに登山しているので、
併せてご紹介したいと思います。

【白山】登山レポート

雨の登山開始

名古屋から高速で走ること3時間弱。
ついた先は予想どおりの雨でした。

大白川駐車場

白水湖

駐車場の前に広がる緑色をした白水湖もあんまりよく見えず。

この時点でけっこうしっかりと降っていたので、
少々ひるみましたがとりあえず行ってみることに。

登山口付近の小屋で登山届を出しました。
活火山のため、白山では登山届が義務付けられています。

登山届の管理をされている方がいたので登山道の様子などを聞いてみましたが、
特に危険なところはないとのことだったので決行することに。

ちなみにこちらではBが多い日でした。

モンベルのトレッキングアンブレラ

せっかくなので、先日購入したモンベルのトレッキングアンブレラを使ってみることに。これ、めちゃくちゃ今回役立ちました!

濡れた緑が美しい平瀬道

雨の平瀬道からの登山開始です。

雨の平瀬道

 

 

 

 

登山開始直後の写真ですが、
平瀬道は緑が美しいルートでした。

特に雨に濡れた様子はなかなか美しく、
レインウェアとトレッキングアンブレラの快適さも手伝って、
わりとはじめから雨の登山を楽しめたのでした。

雨に濡れた木々

緑が美しい

白く透明な花

たまに滑りそうなところがあって、
そこは傘を閉じて慎重に。

平瀬道 滑りやすい箇所

緑色の白水湖
森を抜けると緑色をした白水湖が見えます。
温泉の成分でこのような色になっているのだそう。

こぶのある木
不思議なこぶのある木を見かけました。

キスゲ
キスゲの群落がところどころにありました。

大倉山山頂へ到着、避難小屋で一休み

大倉山山頂
登山道の途中に唐突に現れる山頂の印。
このあたりまでの登りがキツかったです。

歩きやすいため、
余計に休憩なしで一気に登ってしまいがちだったかも。

大倉山 避難小屋
山頂からすぐ近く、避難小屋で休憩することにしました。

森を抜け、高山植物を楽しみながら室堂へ

(風がないなら)この季節は雨の登山もなかなかいいですね。
大倉山を越え、稜線に出てから高山植物が多く見られるようになりました。

雨粒がきれい

きれいな雨粒と木々

マイヅルソウ
マイヅルソウ

イブキトラノオ
イブキトラノオ

ぬかるんだ道
ぬかるんだ道もあり。

 

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ

サンカヨウ
サンカヨウ

キヌガサソウ
キヌガサソウ

クロマメノキ
クロマメノキ

雪渓を横切る

途中雪渓を横切ります。
雪渓から土の登山道へ戻るところが滑りやすいです。
私は傘を畳みストックを使いました。

雨でできた池

ところどころ雪が
ところどころ雪が残っています。

遠くに見えるのが白山室堂ビジターセンター

遠くに見えるのが白山室堂ビジターセンターです。

到着する頃にはヘロヘロになりました。
なんせ登山口が1250mで室堂が2450m、
5時間強で高度を1200m上げました。
片手に傘を持っていたので、ストックも使わずに。

日ごろ運動不足の私には死にそうな運動量です!笑

室堂へ到着。白山比咩神社へ

室堂到着
白山登拝の中心地ともいえる場所が室堂です。

白山室堂ビジターセンター
山小屋・食堂・売店・小さな郵便局などがある白山室堂ビジターセンターと、
白山比咩神社の祈祷殿のある場所です。

白山比咩神社
山小屋にチェックインしたら早速お参りへ。
中に入り参拝したあとは御朱印をいただきました。

お守りや手ぬぐいなど、
お土産になりそうなものも売っていました。

御前峰

奥に見えるのが御前峰(ごぜんがみね)。
その山頂に白山比咩神社奥宮があります。

御神体はまさに山って感じでいいですね。

御神体は山

ビール
参拝のあとはビジターセンターのウッドデッキでようやく休憩を。
このビールを飲んでいたのは夫で、
私はココアと本を片手に休憩タイムとしました。

このあと5時くらいから夕ご飯の時間となり、
消灯時間までのんびり過ごしました。

山小屋の夕ご飯はこんな感じ。

山小屋の夕ご飯
ごはんとお味噌汁はおかわり自由です。

白山登拝のクライマックス。ご来光

室堂の朝は、白山比咩神社祈祷殿の太鼓の音で始まります…
私は気づかなかったけど!笑

ご来光目当ての人が多いので、
朝3時前からゴソゴソと動き始める人が出てきます。

私も3時過ぎにおき、身支度をして4時過ぎに御前峰に向けて出発しました。

真っ暗
出発時の写真。
もちろんあたりは真っ暗で、
写真の中にある四角い光は神社の窓です。

山頂への道は大部分が石畳なのでとても歩きやすいです。
ただみんな一斉に頂上を目指すのでちょっと渋滞しています。

空が明るくなってきた
空が明るくなってきたころ頂上に到着。

岩の上に立ち、山並みを解説したりする神主さん
岩の上に立ち、山並みを解説したりする神主さん。
かっこいいですね!

空が明るくなってくる

太陽の光が徐々に

太陽が昇ってきた

ご来光
雲と雲の間からご来光を見られました。
6日ぶりだったそうで、ラッキーでした!

ご来光のあとの万歳三唱も無事にでき(神主さんの掛け声で登拝者みんなで行う)、
大満足です!

御前峰 山頂

白山比咩神社 奥宮
こちらが奥宮です。
この日は地元のJA青年部の方がお米を奉納されていました。
先ほどの神主さんによる祈祷が行われ、お神酒をいただきました。

厄払いを行っている方もいて、
夫が自分の厄払いはここがいいといい出しました笑

JA青年部さんからおにぎり
この日はJA青年部さんからおにぎりも配られたので、
ありがたくいただきました。

もちもちしていて美味しかったです!

やはりここは活火山。お池めぐりへ

ご来光の後は続いてお池めぐりへ。

お池めぐりはのんびり回っても1時間半ほど。
山小屋の朝食は5:00から8:00までだったので、
朝食前にひと遊びすることに。

白山山頂付近には7つの池があり、
これらはかつて火口だったもので火口湖と言われるものだそうです。

山の上にある池がけっこう好きなので(北八ヶ岳なんかにもありますよね)
楽しいハイキングコースでした。

なかなか面白い光景が見られるので、
御前峰まで登られるならぜひお池めぐりをして室堂に戻ってきてほしいです。

左の池が油ヶ池、右の池が紺屋ヶ池
左の池が油ヶ池、右の池が紺屋ヶ池。


雪渓も残っている
このあたりには雪渓も残っていますが、
危険な箇所はとくにないと思います。

翠ヶ池
7つの池のなかで最大の大きさを誇る翠ヶ池。

血の池
血の池。名前がすごい笑

五色池
五色池。遠くにある風景がこの場所の高さを物語っています。

池が集中する場所を抜けると今度はお花畑を楽しめます。
この時期はたくさんの高山植物の花が咲いているので楽しかったです。

ピンクはハクサンコザクラ
ピンクはハクサンコザクラ。

ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ

ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ

コバイケイソウ
コバイケイソウ

お池めぐりのあとは、山小屋へ戻り朝食。
9:00くらいに山小屋をあとにしました。

出発前のコーヒーとココア
出発前のコーヒーとココア。

下山の風景

昨日と同じ平瀬道ルートでの下山です。

この日は雨はやんで曇り。
昨日とはまた異なる風景を楽しみながら下山しました。

下山開始

曇ってきた

向こうが白い

こんな標識もありました。
火口域の標識
恐ろしいけどワクワクしてしまう笑

地層
こんな地層も見られました。
いつかの噴火が積み重なっているのですよね。

そんなこんなで無事下山。
帰りは傘をささなくて済んだのでストックを使ったのですが、
それでも最後のほうはヘロヘロでした。
それくらい高低差1200mはつらい〜!

よくがんばりました!

【白山】下山後の温泉

下山後は登山口にある温泉・大白川露天風呂に行きました。

大白川露天風呂
林の中にある建物が温泉の入り口です。

大白川露天風呂 入り口

目の前に白水湖が広がるかけ流しの温泉です。
開放感がありすぎて、
女湯から男湯が簡単に見えそうでした笑

シャンプーなどの持ち込みがだめで、
備え付けのボディソープしか使えないため、
顔も頭もそれで洗いました!
ちなみにドライヤーもないのでご注意ください。

設備はちょっと物足りないのですが、
下山後に入ったこともあってかなり気持ちよかったです!

温泉好きな夫(野天湯とか噴泉塔が好き)はかなり気に入っていました。

名称   大白川露天風呂(おおじらかわろてんぶろ)
所在地  岐阜県大野郡白川村平瀬大白川
営業時期 6月上旬~10月下旬頃まで
営業時間 8:30~17:00(夏季18:00)
※下記の時間は清掃業務のためご利用できません。ご了承ください。
[毎週月曜日]午前中/[毎週金曜日]17:00〜21:00
料金 (清掃協力費として)大人:350円/小人:200円
補足 備え付けのボディソープ以外は使えません。ドライヤーはありません。

白山 感想

梅雨明け前に行くという
天候の予想がなかなか難しい登山だったので
ちょっと心配だったのですが、
白山はよく管理・整備されていたので、
雨が降っていても登りやすくてよかったです。
今回は風がなかったのも助かりました。

そんな中ご来光が見られたのはラッキーでした!
前にテレビで、
ご来光のときに神主さんによる掛け声でみんなで万歳三唱するという
驚きの映像を見かけたことがあって、
まさか自分がやる日がくるとは笑

山頂近くにある神社で御朱印をもらえたのも嬉しかったです!

ご来光・神主による万歳三唱・御朱印で、
ちょっと運気が上がったかも……?笑

最後までお読みいただきありがとうございました。

楓*

楓*

主婦 兼 校正者

東海地方に住む主婦で校正者の楓*です。
記録しておきたい日々の出来事や思い出、整理しておきたことなどをブログに綴っています。
旅・山・自然が大好きで、趣味は読書と映画・ドラマ鑑賞です。

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