登山

法華院温泉山荘|九重連山・九州最高所にある秘湯

法華院温泉山荘|九重連山・九州最高所にある秘湯

阿蘇くじゅう国立公園にある法華院温泉山荘は、
九重連山の中腹・標高1300mにある九州最高所の温泉で、
2時間ほど歩いて行かなければたどり着けない秘湯です。

温泉宿というより山小屋で、
ここを起点にして周りの山々へ足を延ばす人が多いです。

先日、熊本・大分・宮崎旅行をした際に、
九重連山に登ろう、せっかくなら1泊しよう、だったら法華院温泉山荘だ!
という流れで1泊してきたので、
法華院温泉山荘についていろいろとレポートしていきたいと思います。

法華院温泉山荘の基本的なデータ

公式サイト法華院温泉山荘
電話番号090-4980-2810
住所大分県竹田市久住町大字有氏1783
営業期間通年営業
標準的なチェックイン/チェックアウトの時間 14:00 / 9:00

 

場所と行き方

この地図では行き方がさっぱりわかりませんね。
エアリアマップなど登山用の地図を確認しましょう。

ちなみに私は当日朝に熊本市内を出発し、
昼頃に長者原・九重登山口から目指しました。
大きな駐車場と長者原ビジターセンターがあります。
植物などについて事前に知れるので出発前に立ち寄ることをオススメします。

ほかに、牧の戸峠登山口から行くこともできます。

料金

2019年4月1日現在のものです。

法華院温泉山荘 料金表※12月~翌4月までは別途「季節料」として暖房費500円を加算

予約について

  • 宿泊の際は必ず電話予約をする(飛び込みを断る場合あり)
  • 宿泊当日正午までに連絡なくキャンセルした場合は全額支払い
  • 宿泊日の月の三ヶ月前の午前7時より電話で受付
    例 2019年12月31日までの予約 2019年09月1日から
  • テントサイトの受付は当日のみ
  • 当日は登山口から出発する際にこれから向かう旨を山荘へ連絡

法華院温泉山荘は5月中旬から6月中旬のミヤマキリシマの見頃の時期と紅葉の時期が混むようです。
この時期の利用は早めに予約したほうがいいと思います。

ちなみに私は9月の3連休中に宿泊したのですが、1ヶ月前のお盆休み頃に予約し個室が取れました。

日本秘湯を守る会について

日本秘湯を守る会ポスター

法華院温泉山荘は日本秘湯を守る会の会員宿です。
スタンプをもらうためには、
通常なら日本秘湯を守る会 公式Webサイトから予約する必要がありますが、
法華院温泉山荘はWebサイトから予約ができません。

そのため電話での予約の際に日本秘湯を守る会のスタンプを集めていることを伝え、
当日宿で料金を支払う際に再度伝えました。

日本秘湯を守る会 スタンプ帳 日本秘湯を守る会 法華院温泉山荘のスタンプ

館内図

法華院温泉山荘 館内図

法華院温泉について

宿泊入浴朝7時まで一晩中
日帰入浴7:00 ~ 22:00
日帰り入浴料(小人も同じ) 500円
泉質カルシウム・マグネシウム・ナトリウム 硫酸塩泉

※シャンプー、ボディソープ不可
※ドライヤーあり(女湯では一つありました)

2003年にリニューアルされました。(画像は公式サイトよりお借りしました)

法華院温泉山荘 お風呂
シャワーがありません。
蛇口がありますがお湯が出るのは一つだけです。
私は桶にためて頭からかぶってました。

また、シャンプーやボディソープは使えません。
温泉旅館というわけではないのでご注意を。

洗顔は拭き取りタイプのもので先に落としてしまうのがオススメです。

法華院温泉の歴史

この地に明和7(1770)年より伝わる「九重山記」によると、正中元(1324)年、人皇2代綏靖天皇を奉請して、12所大名神として祀ったのに始まり、 文明2(1470)年、英彦山より養順法印が入山し、修験道場を建立、法華院白水寺と呼ばれるようになった。 戦国時代に大友、島津の争いに巻きこまれ堂塔全てを焼失し、一時衰退をするが、11代目に勝光院豪尊という傑僧が出て、苦行の後 院を再興し、慶安2(1649)年、現存する十一面観音と不動明王と毘沙門天(写真)を安置した。 江戸時代になり、竹田岡藩の祈願所として、武運長久、家内安全を祈願するとともに、国境の警備の任にもあたっていた。 明治になって神仏分離となり、岡藩からの禄もなくなり、4つの支院は山を下り、弘蔵坊だけがこの地に止まった。 明治15年に火災により、本坊及び支坊は皆焼失した。 この頃には登山をする人も多くなってきたので、24代弘蔵孟夫が山宿を始めた。法華院温泉山荘の創業である。 戦中、戦後も多くの登山者によって支えられ、弘蔵祐夫、岳久と受け継ぎ、宿としては、現在3代目、お寺としては26代目となる。

法華院温泉山荘公式Webサイトより引用

 

この地は、鎌倉時代(正中元年・1324年)に人皇二代綏靖(すいぜい)天皇を奉請して十二所大明神として祭ったのに始まる。室町時代(文明2年・1470年)、英彦山から養順法印が入山し修験道場を建立し開祖となる。江戸時代(慶応2年・1649年)本尊の十一面観音が安置されるが、明治15年、本坊支坊皆焼失し、現在の山小屋を始める。

法華院温泉山荘パンフレットより引用

人皇二代綏靖(すいぜい)天皇とは『日本書紀』で第2代と伝えられる天皇です。

坊がつるの北西稜に位置する山荘は、鎌倉時代を開基とする九重山法華院白水寺として栄え、天台宗の一大霊場でした。明治の世になり信仰の山から登山の山へと変化する中、山宿を始めたのが、1882年です。

法華院温泉山荘 公式サイトより引用

もとは鎌倉時代にまで遡る歴史ある温泉なのですね。
それが天台宗の修験道場となり、法華院白水寺と呼ばれるようになる。
やがて明治期には法華院温泉山荘の創業へとつながっていくのですね。

宿泊レポート

ここからは写真多めで実際の様子をレポートしたいと思います♪

法華院温泉山荘へ

長者原・九重登山口を出発し歩くこと2時間ほど、
坊ガツル湿原に到着します。

その坊ガツルの向こうに法華院温泉山荘があります。

坊がつるから法華院温泉山荘へ
山荘の周りはきちんと整備されている印象です。

法華院温泉山荘 周辺
水が豊かです。
この辺りで温泉の匂いがしてきました。

法華院温泉山荘 入り口

山荘の入り口。この日は良いお天気でした。
右手に見える平屋部分のデッキのあるところが温泉です。

チェックイン

法華院温泉山荘 受付
受付でチェックイン。
翌日お弁当が必要かも聞かれます。
日本秘湯を守る会の人は、ここでスタンプ帳を渡しましょう。

売店も併設されていて、食堂の入り口でもあります。
お土産や食べ物がけっこう充実しています。

法華院温泉山荘 売店1 法華院温泉山荘 売店2 法華院温泉山荘 メニュー

法華院温泉山荘 アイスあり
私は温泉のあとにアイスを買って食べました。
ほかに雪見だいふくとかピノとかがあったかな。

予約した部屋

今回は個室を予約しました。

個室がある山小屋は少ないのですが、
法華院温泉山荘では特別室が4部屋、個室が22部屋もあります。法華院温泉山荘 廊下
広々としたきれいな廊下。

法華院温泉山荘 個室
2人で使うにはもったいないくらいの広さできれいでした。
ハンガーが4個くらい、あとは布団があるだけです。

山小屋では知らない人と隣り合って眠ることが普通なので、
こうやって個室で休めるのはとても嬉しいです。

お風呂

山小屋とは思えない雰囲気の温泉入り口。
宿泊者は夜中、朝7時まで楽しめます。

法華院温泉山荘 温泉入り口
脱衣所も広く小さめの温泉宿という感じ。

法華院温泉山荘 温泉 休憩室
温泉入り口横にある休憩室。

法華院温泉山荘 展望スペース
温泉と食堂の間に展望スペースがあります。
早い者勝ちなので空いていたらぜひ眺望を楽しみながら休憩しましょう。

食堂

宿泊者が食事をする食堂です。
食事の準備のとき以外は自由に使えます。

法華院温泉山荘 食堂
本と漫画が充実していました。
山関係の本や雑誌がたくさんあります。

法華院温泉山荘 本
本棚にあった古〜い本の中に、
かつての法華院温泉山荘が。

『全国 いで湯ガイド』 法華院温泉山荘

『全国 いで湯ガイド』
いまだったら許されない感じの表紙ですね 笑

山小屋の周り

法華院温泉山荘 山並み
個室も過ごしやすいですが、
山の中腹にあるだけあって外の景色がとても美しいです。

私たちもチェックイン後は外へ。

法華院温泉山荘 談話室の小屋
この小屋は談話室なのですが、夜は宴会場のようになっていました。
素泊まりの人はここで食事しているようです。

法華院温泉山荘 テントサイト
山荘からテントサイトを望む。

法華院温泉山荘 山荘越しの山並み
山荘越しに山を。

法華院温泉山荘から坊ガツル
坊ガツルと美しい雲。
普段見ることのできない景色が望めます。

おわりに

山荘前に広がるくじゅう坊ガツル・タデ原湿原は、
中間湿原としてラムサール条約の保全すべき重要な湿地として登録された貴重な湿原です。

※中間湿原 低層湿原と高層湿原の中間の性質をもつ湿原のこと
※ラムサール条約 湿地の保存に関する国際条約

この広々とした美しい湿原を眺め、温泉で体を癒やす

もはや登山のために泊まるというより、
山荘でゆっくり過ごすために来るというのもありなのでは?
と思うくらい、自然と温泉に癒やされる場所でした。

歩いていかなければたどり着かないとはいえ、
きつい道が続くわけではないので、
興味をもった方はぜひ一度自分の目で見て、温泉に入って楽しんでみてほしいです!

最後までお読みいただきありがとうございました!