こんにちは、Nagoya / Nagoyaka log の楓(@kaede_twi)です。
この記事では、
スティーグ・ラーソン『ミレニアム 2 火と戯れる女』の
あらすじや感想について書いています。
<ミレニアムシリーズ>は、
スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによって書き始められた
北欧ミステリーの火付け役ともいえる作品です。
2019年現在、ミレニアム 5まで刊行されていますが、
スティーグ・ラーソンは2004年に心筋梗塞で50歳の若さで亡くなっているため、
自身が手掛けたのはミレニアム 3まで。
以降はダヴィド・ラーゲルクランツによって描かれています。
『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』で
主人公のひとり、リスベットにすっかりはまってしまったので
ミレニアム 2も読んでみることにしました。
[box06 title=”あわせて読みたい”]『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』|北欧発・社会派ミステリー[/box06]
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『ミレニアム 2 火と戯れる女』のあらすじ
フリーの凄腕リサーチャー、リスベットがスウェーデンに帰ってきた。
深い仲となったミカエルと連絡を絶ち、
彼女はひとり外国を旅していた。
前の事件でヴェンネルストレムの口座から大金を盗ることに成功した彼女は、
いまや億万長者であり、
新しい暮らしをストックホルムで始めようとしていた。
そんななか、
あるバーで未だ連絡を絶ったままのミカエルを見かける。
ミカエルについて思いを巡らせているうちに、
ふと彼が今何の仕事をしているのかが気になり調べてみるリスベット。
どうやらミレニアムではある人物が執筆している本の出版を予定しており、
それは人身売買と売春についての内容だった。
リスベットは、そのなかである名前を見つけ動揺する。
そしてある夜、
その本を執筆しているダグと、
ダグの彼女で犯罪学の研究者であるミアが殺され、
直後に訪れたミカエルによって発見される。
現場に落ちていた凶器からはリスベットの指紋が確認された。
リスベットは彼らを殺してしまったのか。
『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』感想
ここからは感想を書いています。
ネタバレなしバージョンと、ネタバレありバーションがあるので、
まだ読んでいない方はご注意ください!
また、私が感じたことを素直にそのまま書いているので、
その点も併せてご注意ください。
『ミレニアム 2 火と戯れる女』感想(ネタバレなし)
#読了
スティーグ・ラーソン/ミレニアム2 火と戯れる女人身売買と売春に関する告発をしようとしている男女が殺された。そこにあった凶器には、主人公のひとりリスベットの指紋がついていた。
リスベットの壮絶な過去が明らかに。賢さと強さ、孤独…予想できない彼女の行動から目が離せなかった! pic.twitter.com/33kF77eDmh
— 楓 ⁂ のんびり暮らしたい (@kaede_twi) 2019年6月5日
今回のお話はミレニアム 1で凄腕リサーチャーとして活躍した
リスベットが主人公のお話でした。
ミレニアム 1で彼女にかなり痛めつけられた(自業自得ですが)
ビュルマン弁護士が動き出し、
次々と怪しげな男たちが登場します。
ビュルマン、リスベット、男たち、
そして『ミレニアム』が追っていた人身売買と売春の問題。
それらが複雑に絡み合い、
なぜかリスベットが追われる身となる。
ミカエルはリスベットの無罪を信じ事件について調べているものの、
当の本人は非協力的だったりして、
読んでる私はミカエルに同情する気持ちになったり、
それでこそリスベットと思ったり(笑)
ミレニアム 1ではまだ謎が多く、
「彼女は一体何者なんだ?!」という疑問が湧きましたが、
ミレニアム 2では彼女の凄まじい過去が徐々に明かされていき、
リスベットの人生の苦しみを知ることになりました。
また、
リスベットが大切に思う人、
リスベットを大切に思う人との関係をみて、
リスベットの印象が変わっていき、
ミレニアム 1でリスベットのファンとなっていた私には、
堪らない1冊となりました。
ミステリーとしては、
事件と事件、現在と過去が絡み合う複雑さが魅力で、
最後までどうなるのかわからずハラハラさせられっぱなしでした!
スティーグ・ラーソンのその他の作品を紹介
⇩この下の感想、ネタバレありなので注意してください⇩
『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』感想(ネタバレあり)
前半はリスベットの変化を楽しみながら読んでいたのですが、
リスベットが容疑者として追われたあたりからは、
一体何が起きているの?と、
夢中になって読み進めました。
リスベットの父親がまさかザラだったなんて。
あの金髪の大男がまさかリスベットの兄だったなんて。
あまりに衝撃的な事実で、
しばらくザラと大男についてちょっと思いを馳せてしまう感じ。
それくらい、共通点がない……ような気がしましたが、
敵対した場合の恐ろしさには似たものを感じたり。
気持ちの持っていきように戸惑いました(笑)
だってザラと大男がとにかく最悪な人物なんだもん!
最終的にリスベットは頭まで撃たれてしまい、
大男は逃げ出したわけですが、
リスベットは大丈夫なのでしょうか?!
大男がまたリスベットを襲う可能性は?
謎は解かれたものの、
落ち着かないままにお話が終わり、
絶対にミレニアム 3を読むぞ!という気持ちで本を閉じました。
ラーソンさん、次へのつなげ方がうますぎます!
最後までお読みいただきありがとうございました。